ゴムボールの材料

ゴムボールは、主原料となる天然ゴムに亜鉛華、イオウ、ステアリン酸などを混ぜてつくります。天然ゴムは主にマレーシア、タイ、ベトナムなど、東南アジアから仕入れられるものが多いようです。

天然ゴム

ゴムボールも今ではプラスティック製が主流で、天然ゴムを使ったものはずいぶん少なくなりました。皆さんの一番身近な天然ゴム製品といえば、輪ゴムがそうですね。あの弾力は天然ゴムでないと出ません。
他にはタイヤ、外科の手術用手袋などにも使われています。最近では、中国での車生産が高まり、タイヤの需要が急激に高まっているため、天然ゴムの価格が高騰しています。

亜鉛華

ゴムボールの硬さを左右する材料です。亜鉛華が多いと硬くなり、配合を抑えると柔らかくなります。基本的に、全体の2~5%程度の分量が目安です。

イオウ

材料と材料の「つなぎ」的な役割を果たすのがイオウです。このイオウなしでは、材料が結合できないので、ゴムボールつくりにはとっても重要な存在です。配合は全分量の1~2%程度です。

ステアリン酸

ボールに滑らかさえをもたらすステアリン酸。分量は0.5%以下で超微量ですが、仕上がりに差がでる材料です。

炭酸カルシウム

ゴム製品の充填剤。配合を高めれば、ゴムっぽさがなくなり、少ないほど弾力のある伸びるゴムになります。炭酸カルシウムがなければ、輪ゴムのようになります。